傾斜地~現場力~
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皆様お久しぶりです。
業務多忙のためなかなか更新できず、すみませんでした。
ということで、今回はいつもに増して張り切って更新させていただきます。

さて、今回のテーマは『傾斜地』。
海と山に挟まれた阪神間はとにかく傾斜地が多く、見晴らしや南側隣家との視線の
抜けというメリットはありますが、大きな工事費用がかかるうえ施工が難しいのです。
ですので、建売会社さんやハウスメーカーさんも写真のような宅地や掘り込み車庫の
3階建て住宅などは、あまり施工されないのです。
そして、そんな隙間(笑)を埋めるのがワタクシ共。

なぜなら、長年傾斜地の多い神戸市で住宅を施工してきたワタクシ共は、神戸市発注
の学校や共同住宅など鉄筋コンクリート造の建物の施工経験もあり、杭・土留め・RC
工事の施工経験があるためです。
まぁ結構な費用がかかっちゃうんですが(^^;)

こちらの画像は現在工事中の某所の模様ですが、こちらはワタクシ共でもなかなか
施工する機会がないような、最大高低差が6m以上もある傾斜地です。
傾斜地ですので平地が少なく、傾斜している部分も含めてコンクリート杭を打設し、
建物本体(今回はRC造)を荷重を支えます。

ここで、なんと井戸を…
ではなく、最大5m以上の穴を掘り、コンクリート杭を打っている最中なのです。

傾斜地で擁壁があるような場合は、建物の荷重が擁壁にかからないよう、擁壁の下端
から安息角のラインの内側に基礎(今回は杭)の下端が来るよう施工します。
何かの拍子に擁壁が倒壊しても、安息角のラインで地盤が残るため、
基礎(今回は杭)が自立し、建物は倒壊しません。

こんなに深い

掘るのも大変

予想通り転石というか、岩がゴロゴロと…
設計の岩堀さんが鋼管杭が転石で入らないと想定し、現場打設のコンクリート杭
を選定していました。
大当たり!
ですが、地中障害物の撤去は想定ができないため、別途費用がかかってしまいます。


しかし掘れば掘るほどゴロゴロと…


安息角の内側まで掘りきったところで、コンクリート杭を打設

打っても、打っても、埋まりません

やっと完成
今回ご紹介させていただいた土地はかなり特異なケースですが、30坪程度の
土地の擁壁をやり替えたりするだけでも、すぐ150万円~の費用がかかります。
ですので、神戸のような傾斜地の多い土地では、北側接道の土地の方が、
初期費用が低くすむケースが多いです。
(といいながら南側に擁壁があるので、補修時は大きな費用がかかります)
傾斜地は土地代が安い分、足元に費用がかかりますので、ご注意ください。
でも、傾斜地の日当たりや風の抜けなど、とっても良い部分はいっぱいあります。
いつもお話をさせていただきますが、物事には表と裏があるということで、
メリット・デメリットを把握したうえで、しっかりと判断することが必要です。
傾斜地・旗竿地・狭小地…
いつでもお気軽にご相談ください(*^^*)

立派な御影石、庭石におひとついかが?(笑)

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