私たちは、「家族」「暮らし」「自然」「産地」「地域」{技術」の6つのつながりを大切し、大きく育んでいくことを家づくりの基本とします。この図はその6つのキーワードが、住まい手や私たちと正六角形で等しい距離の中でつながっていることを表しています。またよく見ると、家の形がモチーフとなっています。
家づくりの主役「家族」が健康で快適な「暮らし」を実現するためには、太陽や風、木材など「自然」がとても大切です。そして良質な「自然」の材料のため「産地」の人々とのつながりや、それを生かす職人の「技術」が大切で、「技術」と住まい手をつなぐ「地域」の住まいの相談窓口として、「家族」の「暮らし」を守っていきたいという私たちの想いが込められています。
個人主義でなく家族主義。広いリビングやデッキ、吹き抜けや引き戸など、家族が集まったり、家族の存在を感じる家づくりを心がけ、生活を共にすることによって生まれる家族のつながりや一体感を大切にした家づくりを行います。
家は暮らすもの。住まい手の暮らしに配慮した家づくりを行うとともに、お引渡し後の定期点検(1・3・5・10年点検)や、住まい教室の開催、家族構成の変化に伴うリホーム〔ReHome〕工事など、住まい手の暮らしとのつながりを大切にします。
家は家だけでは成立しません。「陽だまりが気持ちいい」「庭の緑が見える」「遠くの山並みが見える」...。敷地周辺の自然環境を把握し、その隠れた力を生かすため、日射や季節風、開口部からの借景など、『自然』とのつながりを大切にした家づくりを行います。
現在の耐震強度を計算する仕組みでは、木の種類によって一律に強度が決められています。私たちは色々な木の産地をまわり、山の手入れや伐採をされる林業家の方々、製材や乾燥をされる製材所の方々との出会いのなかで、きちんと手入れがなされた山で計画的に伐採を行い、木の特性を生かした製材、気候や木の質に合わせて乾燥を行うことがいかに重要なことかを学びました。そしてそれらによって、木の粘り強さや風合いなど、数値には表せない良さや安心感を得ることができることから、私たちは『産地』とのつながりを大切にした家づくりを行います。
職人の手仕事による塗り壁は、夏の湿気を吸収し、冬には溜め込んだ湿気を放出するという調湿機能があり、高温多湿な日本の気候のなかでの家づくりには欠かせないものでした。
最近は特に環境配慮の省エネルギー住宅が次々と開発されていますが、古来より先人は、塗り壁や軒の出による日射のコントロールなど、風土に合った仕掛けや工夫で家づくりをしていたのです。
私たちは先人の知恵に学び、その知恵を引き継ぎ生かす職人の技術を大切にするため、大工や左官、電気や設備などの職人さんは、技術力に信頼ができる方、施工をする職人さんに工事をお願いしています。そして長いお付き合いを経てゆくなかで、「技術」とのつながりを大切にしています。
神戸で創業以来60余年。自社施工に加え、神戸市や大手生命保険会社の分譲住宅を含めると15000棟以上の家づくりにたずさわってきたなかで、年間100件ほどの点検・修繕・リホーム工事(ReHome)をお取り組みさせていただいております。築年数30年や40年経たお住まいも多く、私たちはかかりつけの〔街医者〕のような存在として、『地域』とのつながりを大切にします。